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2022.11.26大須賀拓真の「鉄欠乏と周産期メンタルヘルス」にかかわる原著論文がJOGR に掲載されました!

大学院生・大須賀拓真の鉄欠乏と周産期メンタルヘルスにかかわる原著論文が日本産科婦人科学会の英文誌 “Journal of Obstetrics and Gynaecology Research” に掲載されました!

Ohsuga T, et al. Association between non-anemic iron deficiency in early pregnancy and perinatal mental health: A retrospective pilot study. J Obstet Gynaecol Res. 2022 Nov;48(11):2730-2737.

妊娠初期に「貧血のない鉄欠乏(Non-anemic iron deficiency; NAID)」があった妊婦はそうでない妊婦と比較して、妊娠中期から産後1ヵ月にかけてうつ症状が強くなったという結果を得て、妊娠初期からの、ひいては妊娠前からの(=プレコンセプションにおける)鉄欠乏対策が周産期メンタルヘルスの改善に必要である可能性を提言したものです。

妊婦健診ではヘモグロビン(血色素)値で貧血の有無を確認するのが通常ですが、このたびは当科において一定の期間に研究目的で保管していた妊婦さんの残余検体を用いてフェリチン(貯蔵鉄のマーカー)を測定し、EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)スコアとの関連を検討しました。一見「健康」に見える「正常経過」の妊婦さんにおいても、妊娠初期に鉄欠乏があってそれに対策がなされなければメンタルヘルスのレジリアンスが低下することを示唆する結果でした。

本パイロット研究を踏まえて、鉄欠乏を中心とした栄養問題と女性のメンタルヘルスに関するエビデンスを創出するためにこれからも引き続きがんばります!

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