本研究は、婦人科クリニックで治療用のピル(低用量エストロゲンプロゲスチン配合薬;LEP)を投与された患者さんの日々の心身の症状について私たちが開発した月経症候群(PMS)症状記録アプリを用いて記録していただき、LEP治療中の症状の変化を解析したものです。主に次のことがわかりました。
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・一般的には月経随伴症状の軽減を目的にLEPを使用するのだが、LEP内服中にPMS様の症状が悪化する人が少数(15.8%)いること
・LEP内服によるPMS様症状を悪化を事前に予測することは難しいが、およそ2週間後に経過(心身の症状が改善するか、変わらないか、悪化するか)のおおよその見当がつく可能性があること
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また、このような臨床課題の検討をする上でも症状記録アプリが役立つということもわかりました。
本研究には、婦人科クリニック25施設と研究参加者のみなさまに多大なるご協力をいただきました。改めて深く御礼申し上げます。